10月に大阪南港で開催された『Living&Design2016』に、
十津川村森林組合として出展した。
建築に関する展示会は国内各地で沢山行われるが、
デザインの拘り、世間の流行りを敏感に汲み取ることの出来ている、
関西ではこのLiving&Designが群を抜く建築展示会。
「国際見本市」とも言われるこの展示会は外国からの訪問者も多く、
海外のマーケットも意識されたもの。
http://www.living-and-design.com/
出展の依頼が森林組合所属直後であったため、
10月まで3ヶ月しか無いタイトな準備期間のなか、
新たに十津川杉を使ったヘリンボーンフローリングの開発を行い、
それを商品として出展した。
杉は和のイメージがとても強い木材で、
いまの若い、少しアンテナの高い層に受け入れられにくいのが現状。
自分自身も戸建ての設計で杉の利用を行ったことはほとんど無い。
節の多い一等材だと「和」のイメージが強いが、
板目の上小だとほんの少しの節と味わいのある木目であるため、
これだとオークにも近からず遠からずなナチュラルなイメージを出せると思った。
これに白の塗装をし、
その上にあえて傷や擦れを付けるエイジングを施し、
最初からシャビーなイメージを仕上がりとした。
木というものはどうしても傷や汚れなどをネガティブに捉えられやすい。
傷や汚れも一つの味わいとし、
5年後、10年後の経年変化を楽しんで貰えるものでありたい。
もう少し木をカジュアルに使って貰うべくこういう世界観をもっと発信する必要がある。
開催当日の十津川村ブースは昼食を食べるのも忘れるほど訪問者があり、
いまの十津川村、森林組合の新しい取り組みをお話させて貰った。
また自分自身、以前からこのLiving&Designに出展するのが一つの夢だった事もあり、
大変労力のいる三ヶ月であったが何か人生に影響を及ぼす程の刺激的な経験でした。
※十津川村森林組合のFacebookとInstagramはじめました
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